2012.01.23 ES9018の音を聴いてみる


このDACまずは0.5mmピッチのES9018を取り付けるところがハードル高いです。
私はずるをしてお昼休みに会社の顕微鏡を使ってハンダ付けしてしまいました。
見えさえすれば手は動きますね。
チップセラミックコンデンサは村田のB特性を使います、1608サイズで4,000個も
買ったので有効利用しなくっちゃ。B特性は温度が変化しても容量が変化しない物です。
普通のチップセラミックコンデンサは-85%なんて物もあります、B特性は容量±10%温度が
変化しても容量±10%をキープします。




組み立てが終わって電源ON!
あれ?音が出ない、1発で音出しが出来なかったのはずいぶんと久しぶりです、テスターを
持って電源を当たります、お、1.2Vが2.5Vも出ているじゃありませんか、ありゃーES9018は
お亡くなりかなー、ショック、と思いつつ、そうだブリーダーを付けるんだった、ということで
P31とP32に手元にあった220Ωを取り付けました、今度はA1.2VはOKですがD1.2Vが1.7V、あれれ?
D1.2Vにもブリーダを入れると1.2Vが正常に出るようになりました。




しかし音が出ません、
仕方がないのでオシロスコープの登場です、SPDIF信号は来ています、が出力には何も出ていません
次にクロックを見ると、発振していません、そういえば取り付ける時に向きがはっきりしない
なあと思いつつ取り付けたのでした。
パターンを追いかけてみると向きが90度間違っています、あらら。
コテを2本使って外して取り付けなおしたら音が出ました。




うーん、web上で皆さんが絶賛するわけだ、これは良いです。
他のDACとは鳴りっぷりが違います。
情報量はもちろん高域も低域も十分に出ています、音像が前へ出てきて迫力がありますね。
あと重心がぐーんと下がって安定感があります。ベースが地を這うように出てきます、これ良いな。
明るく音離れが良く気持ちのいい音です。
IVには以前CADったLH0032 I/V-DSC基板を使用、自分で言うのも何ですが、これ音が良い!




私は最初S2をショートさせてLow Bandwidthで聴いていました。
次にBest DPLにしてみると、さらに重心が下がって来ました。
そして音の粒立ちが洗練されている感じになります。
これで電源をLED電源にしたらどうなっちゃうんだろう、すごい楽しみ、LED電源化は来週かな。




2012年01月29日 ES9018+LED電源


3端子レギュレータで十分良い音の出るDAC9018ですが、私の場合やはりここはLED電源でしょう。
まずは3端子レギュレータのまま実際に音を出しながら各電流を測定します。
DGITALの1.2Vは110mA流れています、結構食うんですね。
DGITALの3.3Vは150mA流れています、これはANALOGの110mAを含んでいますから実質40mAですね。
ANALOGの1.2Vは5.2mAです、ものすごく少ないですね、DGITALの1.2Vと合わせるのが大変
ANALOGの3.3Vは75mAmAです、これも結構流れます、まあ整流後との電圧差が小さいので楽でしょう。

実機でいきなり壊してしまうのはES9018の価格を考えると恐ろしいです、そこで実際に
電源を組んでみて写真のごとく実際に流れる電流に合わせてLEDの選定を行いました。




さーて、実際にLED電源で音を出してみましょう。
電源を入れて音が出ることを動作OKの目安としてスイッチON、う、無音、あー、ANALOGの3.3Vの
トランスを電源に接続するのを忘れました。危ない危ない。修正してスイッチON!今度は音が
出ました。すかさず4つの電源の電圧を測定します。どれも許容値内に入っています。で音は。
くぅー、やっぱりLED電源は良い音します、中高域に今まで聞こえなかった音が出てきました。
特にシンバルは微妙なタッチが良く再現されています。
3端子レギュレータはやっぱり音が悪いのね。
もうLED電源からは戻れません、やってみて良かった。

IV/DSC基板は元々LED電源なのでこちらは変更無しです。





しかし今回の1.2Vを作る場合万人にお勧めは出来ません、LED電源を良く分かっている方で
電圧の調整が出来る方、そして自己責任で実験される方以外にはお勧めしません。
虎の子のES9018を壊してしまっては泣くに泣けませんから。

私と同じトランスを使って、同じトランジスタを使っていたとしてもLEDのバラつきで
許容値内に入れることが出来無いかもしれません。
でも音は確実に良いです。



2012年02月04日 QA550の音を聴いてみる


QA550買って見ました。web上で多くの方が絶賛しているQA550。
そんなに良いなら買ってみようということでヤフオクで買いました。
落札してから来るまで2週間ちょい、長いです。

到着して早速音を聴いてみると・・・「すごい!」の一言皆さんが良いと言うのは本当でした。
出力レベルが上がる6db?12db?ので、「大きな音=音がいい」という部分もありますが、レベルを
合わせてもすごい!正直なところ、あれだけ皆さんが良いというのだから結構良いだろうと
思っていましたが、想像を超えています、なんじゃこれは!1万ちょっとでこんな音を
出して良いのか!?ってのが印象です。

今まで聞こえなかった音が聞こえます、まだノーマル、電源はスイッチングのへぼい
ままですが、これは買いですね。










2012年02月19日 LED電源の調整


RSからトランスを買い込んでLED電源の調整をしようと思います。




使用するLEDは1.2Vを作るためにVFの低い1.9V程度の物が必要です。
色々なLEDを試して秋月の以下の物を選別して使っています。
右側のはVFが高く1.2Vには向きません。








2012年02月19日 LED電源の調整


RSからトランスを買い込んでLED電源の調整をしようと思います。




今私のHomepageに載っているのはかなり無理して作った電源なので、誰でも割りと
簡単に再現出来る組み合わせを作れないかと思っていじっている時にやってしまいました。
ES9018がお亡くなりになってしまいました。
もう1枚基板をお願いしているところなので新しい基板が出来てから続きをやります。


2012年03月03日 LED電源の調整続き






LED電源の調整の続きです。
D3.3Vを接触不良でバチバチやってしまってES9018を死亡させてしまってから2週間、
DAC9018をもう1枚買って、藤原さんに事情を話してES9018を更に1個譲って頂きました。
元からある基板にES9018だけを載せ変えて懲りずにLED電源にチャレンジ、無事音が出
ました。あー、やっぱり良い音です。








電源の調整をする前にもう一度各電源の電流値を測っておきましょう、調整前の電圧も測っておきます。
A1.2V=2.8mA 電圧1.25V
D1.2V=96mA 電圧1.21V
D3.3V=53mA 電圧3.36V
A3.3V=70mA 電圧3.42V
でした。

調整後は
A1.2V=1.25V
D1.2V=1.22V
D3.3V=3.35V
A3.3V=3.39V
になりました。

使用したトランスは
A1.2Vが

RS品番 278-6756
メーカー/ブランド名 Nuvotem
メーカー 型番 60000
7V×2 1.6VA

D1.2Vは

RS品番 671-9053
メーカー/ブランド名 RS
6V×2 15VA(写真のでかいのがそれです)巻線は片側RED-BLACKのみ使用

D3.3V

RS品番 278-6756
メーカー/ブランド名 Nuvotem
メーカー 型番 60000
7V×2 1.6VA

A3.3Vに

RS品番 278-6829
メーカー/ブランド名 Nuvotem
メーカー 型番 60010
7V×2 3.2VA

を使っています。

4つとも
RS品番 278-6756
メーカー/ブランド名 Nuvotem
メーカー 型番 60000
7V×2 1.6VA
でも良いかもしれません。


ちなみに調整前は
RS品番 278-6885
メーカー/ブランド名 Nuvotem
メーカー 型番 60020

の片側巻線だけを使っていました。1次側をYELLOW-VIOLETで使えば良かったかもしれませんね。

基板は5V 3.3Vの共用単電源基板140umを使いLEDは秋月のOSYL5111Aを使っています。
A1.2VだけはLED電源基板の定電流の抵抗R2を220Ωではなく330Ωを使っています。
さらにA1.2Vはブリーダ抵抗100Ωを付けて10mA程度を流し安定させています。

使用したトランジスタは全て2SC1008A(コスモ電子で売っています、買い占めないようにしてください)
その他D1.2Vは2SC1826にしても1.26Vくらいになり使えると思います。

しかしあまりお勧めはしません、私自身1度ICを飛ばしているからです、くれぐれも自己責任でお願いします。



2012年03月11日 HDMI変換基板






こんな基板を作ってみました。

HDMIをユニバーサルな2.54ピッチに変換する物です。

このところQA550からDAC、MEMBUF基板からDACへの配線をどうするかが課題でした。
そんな時に龍一さんがHDMIコネクタを使ってQA550と接続出来る基板を作ってほしいとリクエスト
がありました。LANケーブルならツイストペアだから良いんじゃないかとも思ったりもしました。

市販されているケーブルがあるのは知っていましたが差動のドライバとレシーバが入っています。
昔オーディオメーカーにいた時デジタル信号と言えどもバッファ1つ入れただけで音質が劣化する
という体験をしていたのでダイレクトに接続出来るケーブルが欲しいと思いました、はたして
差動でもないただのケーブルで音が出るか?という不安はありましたが。



HDMIケーブルはどうなっているのか千石で300円のケーブルを買って開腹してみました。
するとまずケースに接続されたシールドとその中に更にシールドされたツイストペアケーブルが入って
いるじゃないですか、外側のシールドとその中のシールド、さらにツイストペアの片側をGNDにすればかなり
高信頼性の信号転送が出来そうです。






ケーブルは千石で売っている300円ので十分なクオリティがあることが確認出来たので良とし、
コネクタはRSコンポーネンツで薄型の物とネジ止め式の物の2種類が売っていることを確認しました。
この写真は実際にコネクタを基板に取り付けてみた物です。
一応M3の穴も開けてあるのでケースにスペーサー等で取り付けられる様にもなっています。






実際にDACの入り口の波形を観察してみました。 一番早いBCKですがなまりやリンギングもない綺麗な波形をしています、これなら十分です。





いよいよ実機に接続してみました、緊張の一瞬ですが、ちゃんと音が出ました。
1.5mのケーブルにしても安定しています、元々LOWESTだとたまに音が途切れてしまう症状があり、それは変わりません。
LOWなら何の支障もありません。







QA550側です、今は取り外しが出来る様にコネクタにしてありますが落ち着いたら
直接半田付けしてしまおうと思います。
まずQA550とDACのシャーシに穴あけ加工をしなくてはなりません。

書くのを忘れていましたがI2Sを試しました。

QA550とDAC9018をI2Sで接続して試してみました。
奥行きと広がりがぐんと良くなります、そして静けさが増すのでしょうか、
繊細な音がはっきり聞こえます。ザラついたりにじんだりしていた部分が取れて
うるさくなくかつ情報量の多い音になりました、なるほど、これは戻れませんね。






2012年03月12日 BGA_CM基板










こんな基板を作ってみました。


2012年03月18日 HDMI基板格納






HDMI基板を作る前からDACの蓋が閉まらなくて困っていました。



シャーシに穴を開けて横から出そうかとも思いましたが、龍一さん方式(ブタのしっぽ)にしました。




やれやれこれですっきりしました。



参考までにHDMIケーブルの配線情報をUPします。
詳細はHDMI変換基板のページ






DAC9018用のシャーシの図面が出来てきました。

板厚は1.6mmの鉄、黒の焼付け塗装(つや消し)トロイダルトランスの取り付けは
1個おきに立てて互いのフラックスを拾わない様にしてあります、IV/DSC基板とBGA_CM基板
のどちらかが取り付けられる様にしてあります。
IV/DSC以外にも私のLINE/HEADPHONE基板でBGA_CMが使える様になっています。

単電源基板が4枚、両電源基板1枚、DAC9018基板、ユニバーサル基板1枚が取り付けられる様に
なっています。

フロントパネルは自分で好きな物が好きな位置に取り付けられる様にアルミのパネルに
黒のアルマイトにしてあります。その分シャーシ側はフロントがくりぬいてあります。

リアパネルにはスイッチ用の6.5Φの穴が2個、coaxial用、HDMI用、光入力用、RCAピンジャック
LとR、予備で10Φの穴1個、ACのインレット用の穴がそれぞれ開いています。
フロントパネルの電源スイッチ用の四角い穴は取っちゃおうかな、その方が自由度が増すし。

完全に自分用ですが、送料込みで22,000円でお分け出来ます。

全体のイメージ図です。




↓シャーシの図面は以下です。。

シャーシ全体


全体の3D図です。これはマウスでつかんでも動きません、この下のpdfを開くと動かせます。



↓シャーシの3D図面は以下です。マウスで動かすと3Dが見たい方向に回転します。

シャーシ3D



2012年07月08日 ケーシング















久しぶりに自分のAUDIOの方へ戻ってDAC9018のケーシングをしています。
特注で作ったこのシャーシ、鉄の1.6mmなのでがっちりしていて重厚感があり素晴らしいです。
幅をタカチのケースに合わせたのでちょっと大きすぎたかな。





2012年07月31日 クロック逓倍基板


だいぶ流行に遅れましたが クロック基板を取り付けて音出しをしてみました、それまでのPCM入力と
そんなに大きな差はないです。
高域の歪み感が無くなりました、それと低域の重心が更に下がって
低域のエネルギーが増えます。若干マイルドになって中高域の抜けが
悪くなったかな。これはエージングをしていないせいかもしれません。
一方LOWESTでのロック外れは発生しなくなりました。















2012年08月01日 MEMBUF+DAC9018


さて、phoeniciaさんのところでMEMBUF基板+DAC9018を組み合わせていたので私もやってみまました。

MEMBUFとQA550が比較出来るように双方をコネクタ化します。

まずはレベル合わせ、エージング用のボロいCDPを接続してDACの出力を測ってみると
1.6V出ています。

繋ぎ変えてQA550にすると丁度2倍の3.2V出ています。これをAMPに通した後同じになるよう
ボリュームの位置を決め、CDPからの接続をしたAMPの出力が同じくなるように調整
して聴き比べました。

結果は、プラシーボ全開かもしれませんが、MEMBUF経由の方が高域の透明感があり鮮度が高い感じです。
これは素晴らしいです。LOWESTでPCM接続でもロックは全く外れません。

DAC9018はドーターボードを付けた印象そのままで低域にボリュームがあり
これまた良い感じです。

CDPを直接DAC9018に接続してみると、モワモアしていて全然お話になりません。

ES9018というチップはジッタークリーナを搭載していてかなりジッターを意識したのか
ジッターの影響を受けるチップの様です。

QA550で良い音が聴ける様になって喜んでいましたが、やはりCDのジャケットから取り出して
すぐ聴けるCDPの方が便利です、SDカードには曲名とか書ききれませんから。
私としてはCDPでQA550と肩を並べることが出来たので今回の成果は大きいです。

MEMBUF基板はTDA1543球バッファーと組みわわせて比較した時、正直あまり変化がないな、という
印象でした。
その後、すごく効果があって良くなった、という人とあまり変化しかかったという人もいたので
組み合わせるDAC、CDPで効果の出方が違うのかと思っていました、今回の組み合わせは効果大でした。









2012年08月12日 MEMBUF+DAC9018_2


私のMEMBUFと藤原さんのDAC9018の接続が良く分からない、見えないという
メールを頂きました、なるほど、私は分かっているから良いですが本当に
見えませんね。

そこで、写真をUPしました。

藤原さんのDAC9018のCN1はpin1がDATA、pin3がLRCK、pin5がBCKですから
私のMEMBUF基板のCN4で7pinがLRCKで5pinがBCK、3pinがDATAですので各々を
接続します。各々GNDとツイストペアにすると良いでしょう。

次にMEMBUFの1pinがMCKですのでこれをDAC9018の水晶の3pinに接続(紫の線です)、
水晶の1pinはGNDに落とします。

DAC9018側はP11とP13をGNDに落としてスタンダード右詰めで使っています。















2012年10月28日 金色のレタリング


DAC9018のケーシングをしました。

今回は金のレタリングです。以前AKさんが金のレタリングを使っていらして
かっこいいな、と思っていました。教えて頂いた業者が今は無いみたいなので
ネットで探して注文しました。最初イラストレーターのデータで、と書いてあ
ったので困ったなと思い、pdfで受けてもらえないかと聞くとOKだったので
早速注文しました。A5サイズで3,500円、そんなに高くないなと思います。

しかし私のデザインは垢抜けないなー、どうにも芋っぽいです。HeadphoneAMP
用とか真空管AMP用に好きな文字をたっぷり書いたのでしばらく遊べそうです。












電源の調整は
LED電源のページ



LED電源の解説追記


を読んでから作ることをお勧めします。

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